2027 年 2 月 19 日(金)~20 日(土)の会期で、秋保温泉 佐勘(宮城県仙台市太白区秋保町湯元薬師28)において第 55 回人工心臓と補助循環懇話会学術集会を開催させていただくこととなりました。半世紀以上の長きにわたって人工心臓と補助循環に関連する学術集会の歴史を刻んできた本懇話会の主管を担当させていただきますことを心より光栄に存じます。
 本学術集会が東北大学主管で執り行われますのは、第 10 回堀内藤吾先生(医学部胸部外科学教室、松島)、第 20 回仁田新一先生(抗酸菌病研究所・電子医学部門、松島)、第 31 回山家智之先生(加齢医学研究所・心臓病電子医学分野、宮城蔵王)、第 44 回吉澤誠先生(サイバーサイエンスセンター・先端情報技術研究部、松島)以来、11 年ぶり5回目の開催となります。過去4回の開催でもいずれも宮城県内に会場を設定しておりましたが、秋保における開催は今回が初めての試みとなります。
 人工心臓と補助循環懇話会は、人工心臓および人工肺の開発に関わる基礎工学ならびに基礎医学研究者と、臨床医学への応用と実臨床での実践に関わる臨床医、そして産業界の研究者らが参集し、胸襟を開いて膝を突き合わせ、心臓の代替装置の開発と改良に向けて熱い議論を闘わせる学術集会と認識しております。その伝統を引き継いで次の世代に襷を繋ぐ一翼を担うことは、重症心不全患者の治療に携わ
る者として重要な責務と考えます。その大きな責任を全うするには、多くの関係者の皆様からのご協力無くしては到底成し得ません。多方面でのお力添えを賜れますようお願い申し上げる次第です。
 第55 回のテーマを「基礎および臨床における次なる問いは?」と設定いたしました。補助人工心臓を用いた医療は長足の進歩を遂げ、多くの重症心不全患者を救える時代となっています。しかしながら、今なお多くの課題を抱えていることも事実であります。現在でも未解決問題として残る課題を抽出し、最良の解決策に辿り着くためには、本質的課題を突く質の高い問いが鍵となるものと考えます。そのよ
うな問いを見出し、解決への切り口を見出すための議論を継続することが、安定期に入っている人工心臓ならびに補助循環治療をさらに一歩前進させる上で必要と思われます。また、サブタイトルとして、<臨床工学技士が紡ぐ補助人工心臓治療>を設定しています。実臨床では実質的業務を担う臨床工学技士、特に人工心臓管理技術認定士の業務の比重が増し、今後もその傾向は強まるものと想定できます。
臨床工学技士にとっては多職種との密接な連携を求められるばかりではなく、患者との直接的関わりもこれまで以上に深まると思われます。そのような観点からも臨床工学技士に益々の活躍を期待するものであり、学術集会でも中心となり輝いて頂きたいと願い、上記のサブタイトルを付けさせていただきました。
 その開催にあたりましては、関係スタッフ一同、準備に鋭意努力しているところであり、様々な工夫を凝らし、より有意義な会となるよう企画しております。雪化粧した仙台市郊外の落ち着いた会場で、日常からの脱却を感じつつ、人工心臓ならびに補助循環にまつわる研究と臨床について皆様と語りありたいと願っております。多くの方々のご参集をお待ちしております。

2026 年2月吉日

 

第55回 人工心臓と補助循環懇話会 学術集会
代表世話人 齋木 佳克
(東北大学大学院医学系研究科 心臓血管外科学分野 教授)