演題募集期間

2026年9月7日(月)~ 2026年9月16日(金) 2026年11月6日(金)

演題募集期間を延長しました。これ以上の延長はございません。

応募区分

  1. 若手研究者セッション1 –臨床・CE・看護-
  2. 若手研究者セッション2 –基礎-
  3. パネルディスカッション1 
    「Bridge to CandidacyとしてのLVAD治療―その早期・中期成績を詳らかにする―」
  4. パネルディスカッション2 (指定演者のみ)
    「教えるを極める」-VADの患者教育とスタッフ教育の実践と展望-
  5. シンポジウム1
    「長期的な補助人工心臓(VAD)治療における右心不全との闘い」
  6. シンポジウム2 (指定演者のみ)
    「重症心不全治療の最前線:エキスパートCEが切り拓く補助循環の未来」
  7. 会長要望演題1
    「Temporary Support Device(Impella・ECMO・体外式VAD)装着時の血栓・
     出血性合併症にいかに対処するか」
  8. 会長要望演題2 「正面から向き合おう、患者及び家族のQOL」
  9. 一般演題
  10. ポスターセッション

 ※若手研究者セッションへの応募は2027年2月19日時点において筆頭演者(発表者)の
  年齢が40歳未満の方に限ります。審査により若手研究者賞を授与いたします。
 ※パネルディスカッション2及びシンポジウム2は指定演者のみとなり公募はいたしません。

各セッションの趣旨

◾️シンポジウム

LVAD装着後早期の右心不全については、術前リスク評価、周術期管理、一時的右心補助の適応などに関する知見が蓄積されてきた。しかし、長期VAD治療という視点に立つと、問題はより複雑である。術前には許容範囲と判断された右心機能が長期補助中に徐々に破綻する症例、感染、不整脈、肺血管抵抗の変化、三尖弁逆流などを契機として右心不全が顕在化する症例、さらにはLVADによる十分な左室unloadingが得られているにもかかわらず、うっ血や低灌流を反復する症例も経験される。こうした右心不全を、いつ、何をもって予測・診断し、どの段階で治療介入すべきかについては、いまだ一定の見解が得られていない。また、右心不全に対する治療選択も容易ではない。薬物療法、容量管理、肺血管拡張療法に加え、LVAD回転数の調整、三尖弁病変への介入、一時的あるいは長期的RVADあるいはBiVADを含む機械的右心補助導入の可能性など、多様な選択肢が存在する。しかし、それぞれを「どの患者に」「どのタイミングで」選択すべきか、さらに長期VAD管理を見据えた場合にどこまで積極的な介入が正当化されるのかは、なお重要なclinical questionである。本セッションでは、長期VAD治療における右心不全との「闘い」を共有する演題として、単施設・多施設の臨床成績からchallenging caseまで、幅広いデータの提示を期待する。

重症心不全に対する補助循環治療において、急性期のECMOから体外式VAD、そして植込み型VADへとデバイスの段階的なescalationは、患者の救命と予後改善において極めて重要なフェーズである。この「命のリレー」とも言えるbridge戦略において、各デバイスの特性を熟知し、刻一刻と変化する血行動態を管理する臨床工学技士(CE)の役割は非常に大きい。本シンポジウムでは、補助循環管理に精通したエキスパートCEが登壇し、ECMOから体外式・植込み型VADへの移行マネジメントについて実際の症例を交えて報告する。デバイス変更に伴う血行動態の評価、合併症(血栓症や出血など)の回避策、ならびに移行困難例における工夫など、CEならではの技術的・戦略的アプローチを共有する。本セッションを通じ、段階的補助循環におけるCEの実践知を深め、より安全で質の高い重症心不全治療に向けた展望を議論したい。

◾️パネルディスカッション

本セッションでは、BTCとしてLVADを装着した症例について、早期から中期遠隔期までの実態を明らかにする演題を広く募集する。LVAD装着後の生存率、主要有害事象、再入院、QOL・身体機能などの臨床成績に加え、移植適応を妨げていた要因の推移、candidacy獲得率と獲得までの期間、心臓移植への到達率、ならびにcandidacyを獲得できなかった症例の転帰について、可能な限り具体的なデータの提示を期待する。また、BTCに至った背景別の治療成績、candidacy獲得を予測する因子、LVAD装着時点における「可逆性」の評価法、さらにはBTTあるいはDestination Therapy症例との比較など、BTCの適応そのものを検証する報告も歓迎したい。各施設の早期・中期成績を持ち寄り、成功例のみならずcandidacy獲得に至らなかった症例からも学ぶことによって、わが国におけるBTCの実像を詳らかにし、その適応、評価時期、治療目標、そして今後あるべき患者選択について議論を深める場としたい。

安全なVAD治療を支える上で「教育」は最大の課題の一つである。CE、Nsは多職種へのスタッフ育成と、患者・家族への在宅指導という、性質の異なる2つの教育を牽引する役割を担っている。しかし、実際の臨床現場では「スタッフにどうすれば正しく伝わるか」「患者の理解度をどう評価すべきか」といった悩みが尽きない。そこで本パネルディスカッションでは、VAD教育における「スタッフ育成」と「患者指導」それぞれのスペシャリストが登壇する。メディカルスタッフの機器への不安を解消し、実践力を育むための教育手法と、患者の在宅移行を見据えた安全かつ自立を促す指導のポイントについて、具体例を交えて提示する。演者同士の議論に加え、フロアとの意見交換を通じて、Ns、CEの直面する教育の壁をどう乗り越えるか、多職種連携によるVAD教育の最適解を探る機会としたい。

◾️会長要望演題

Temporary mechanical circulatory support(tMCS)は、心原性ショックや急性循環不全に対する救命手段として不可欠となっている。一方、これらの機器による循環補助では、血小板機能異常、凝固・線溶系の変化などが複雑に関与し、血栓症と出血という相反する合併症が常に治療の成否を左右する。特に、ショックに伴う凝固障害、肝腎機能障害、感染・炎症、手術侵襲、輸血など患者側の因子が加わり、複雑化する。さらに、デバイスごとに問題となるカニュレーション部位からの出血、消化管出血、手術部位出血、頭蓋内出血などは、ときに抗凝固療法の中断を余儀なくし、そのこと自体が新たな血栓性合併症のリスクとなる。しかし、抗凝固療法の開始・減量・中断・再開のタイミング、モニタリング指標の選択、輸血・凝固因子補充の考え方、さらには回路・ポンプ交換を決断する基準については、施設間で異なる部分も多く、いまだ標準化されていない領域があると思われる。抗凝固薬の選択と投与法、ACT、aPTT、抗Xa活性、血小板数、フィブリノゲン、粘弾性検査などを用いたモニタリング戦略、重篤な出血時の抗凝固中断と再開、血小板・凝固因子補充や輸血戦略、ポンプ・回路内血栓への対応、溶血を契機とした血栓形成の診断、oxygenator回路、ポンプ交換の判断などについて、具体的なデータを伴う報告を期待する。また、抗凝固療法の継続が困難であった症例、血栓と出血を同時に認め治療方針の決定に難渋した症例なども歓迎したい。実際の臨床現場におけるdecision makingと、その結果として得られた転帰を共有していただきたい。成功した戦略のみならず、後方視的に「別の選択肢があり得た」と考えられる症例から得られた教訓も、本セッションにおける重要な情報となる。

LVAD治療に求められるものは、単なる「生命の維持」から、患者が自分らしい生活を取り戻し、社会の中で生きるための「生活の質」へと広がっている。一方、LVADとともに生きる生活には、機器管理や合併症への不安、日常生活の制限、復職・復学の困難など、生命予後や有害事象のみでは捉えきれない課題が存在する。また、LVAD治療を支える家族・ケアギバーも重要な当事者である。機器管理や緊急時対応への責任、就労・社会生活の制約、身体的・精神的負担など、LVAD装着は家族の生活にも大きな影響を及ぼす。しかし、患者と家族が何に困難を感じ、何をもって「良いLVAD治療」と考えるのかは、十分に明らかにされていない。本セッションでは、患者のQOL、身体活動、社会復帰、心理的側面などに加え、ケアギバーにとっての過負荷や家族のQOL、患者・家族・医療者間の認識の相違、多職種によるQOL向上への取り組みなど、患者と家族の生活を多面的に捉えた演題を募集する。特に「LVADによって何ができるようになり、何ができなくなったのか」「患者のQOL改善の陰で家族の負担が増大してはいないか」という視点からの検討を期待したい。「LVADによってどれだけ長く生きられるか」に加えて、「LVADとともにどのように生きることができるか」を考え、患者・家族双方にとってより良い長期LVAD療養とは何か、そのために医療者に何ができるのかを議論する場としたい。

応募方法

  1. 演題名:MS明朝、14ポイント、全角70文字以内
  2. 筆頭演者名・共同演者名・所属:MS明朝、10ポイント、100文字以内
  3. 抄録:MS明朝11
  4. ポイント、行間1行、全角800文字以内
  5. 図表:なし
  6. ファイル名:第55回AHAC_発表者名
  7. その他:所属、演者名を含めてA4 1枚以内
  8. 送付先:mariko.takashina.b5@tohoku.ac.jp

 ※下記よりフォーマットをダウンロードの上、抄録には上記応募区分、発表者、共同発表者、
  所属、演題名、抄録本文をご記入の上、E-mail添付にてお送り下さい。
 ※応募区分を必ず明記してください。